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前に姉と一緒に住んでいた賃貸は、姉の飼っているペルシャ猫2匹を基準に部屋選びをしたので、適度にボロく日当たりも悪いアパートでした。姉は水商売で昼間は家で寝ていて、学生だった私が帰宅する頃出勤し、部屋には常に、猫と私か姉のどちらかがおり、防犯の心配もありませんでした。近所のコンビニくらいなら、カギをかけずに出かけることもあり、今思えば昔は、平和で良かったんだなと思います。そんな姉がいい人に見初められ、猫はもちろんのこと、母も一緒に面倒を見てくれるということを条件に、お嫁に行くことになりました。姉妹2人と猫2匹で住んでいた賃貸アパートは引き払い、その頃には社会人になっていた私は、初めて自分の力で、1人暮らしすることになりました。賑やかだった2人と2匹の生活から1人ぼっちになるのですから、やはりそこはとても寂しく、新しい賃貸マンションは、防犯セキュリティを基準に選びました。

部屋の広さは前のアパートの3分の2くらいに減り、賃料は逆に増えてしまいましたが、マンション入り口はオートロック式でそれぞれの個室にも鍵と暗証番号式のロックがあります。部屋を出る時はオートロックですが、入る時はキーと暗証番号の入力が必要なので少し手間ですが、空き巣が入るということはまず考えられず、安心感があります。また、日中は管理人さんが常に居て、宅配便なども代わりに受け取っていてくれたり、掃除をしながら出入りする住人に挨拶をしてくれので、私はこの管理人さんとのやりとりが、ほっとする瞬間でもあります。

昔と違い今は、残虐な事件を耳にすることも多くなりましたから、防犯セキュリティはカギやカタチだけじゃなく、本当に使えるものを選び、セキュリティだけに頼らず管理人さんや身近な人たちとのコミュニケーションを大切にして、何か事が起こればすぐにヘルプを外部に発信できるよう、意識して生活しなければいけないと思います。